『ピノキオ』の紅一点?「クレオ」は、ゼペットおじさんとフィガロと暮らすしっかり者の金魚です。
当記事では、クレオのプロフィールに加え、クレオとフィガロの関係や両者が仲良くなるに至った経緯を描いたスピンオフ作品などについて詳しく解説しています。
乙女な「クレオ」
『ピノキオ』(1940)がスクリーンデビューとなる「クレオ」は、かわいらしい顔が特徴の雌の金魚です。普段は、ゼペットおじさんのペットとして、金魚鉢の中で暮らしています。ゼペット曰く、”娘”のような存在。
作中では、ピノキオやフィガロにキスをするなど、乙女な一面をのぞかせます。また、食事を食べようとするフィガロをたしなめる場面もあり、性格はしっかり者といえるでしょう。
DVDの作品解説でも語られていますが、フィガロ同様に作品の印象付けという意味では、クレオもまた非常に重要なキャラクターです。
ちなみに作中では、クレオ以外の女性キャラクターは皆無です。ゆえに事実上のヒロイン!?
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フィガロとの関係は?
フィガロとクレオの関係は作中でも大いに気になる部分です。
特に作品冒頭、クレオがフィガロにキスを求めるシーンでは、フィガロは嫌々ながらしています。ですが、物語終盤では、勢いもあって、フィガロ自らがクレオにキスしていることからも、実は両者の仲が良いのは明らかです。
ゆえにフィガロとクレオは姉と弟に近い関係と言えるのかもしれません。普段は、姉を邪見にするも実は仲良し、現実でもよくある話です。
いざとなれば、フィガロもクレオのために必死なる姿が思い浮かびます。
最初は仲が悪かった?
実は、フィガロは当初、クレオを“餌”としかみていません。むしろ、ネコのフィガロからすれば、こちらの方が自然な見方です。
ただ、ある一件より、互いの距離は急激に縮まり、現在の関係に至ります。
その一件に関しては、『フィガロとクレオ』(1943)にて詳しく知ることができます。本作は、フィガロとクレオの日常を描いたスピンオフ作品です。フィガロとクレオが予想以上に人気を博したから作られた作品でもあります。
作中では、フィガロとクレオの他にも家政婦が登場しているのが大きな特徴です。おそらく、ゼペットが雇った家政婦。また、内装はどこから見ても『ピノキオ』のゼペットの家とは別物なのは明らかです。ですから、当時はゼペットの家の内装も少し違っていたとも、ここから推測できます。
個人的には、家政婦さんの足がものすごく太いのが気になりました。(笑)
TDLに隠れ「クレオ」が!
東京ディズニーランドのファンタジーランドにある「クレオズ」というお店には、隠れミッキーならぬ隠れ「クレオ」を見つけることができます。ちなみに「クレオズ」は、主にドリンクや季節もののフードなどを扱うビバレッジスタントです。
注目は、正面の上に掲げてある看板ではなく、ショップの壁やウィンドウに描かれている店名です。よくよく見ると「CLEO’S」の「’」の部分がクレオの形になっていることに気づくはず。
店内からのぞかないと分かりにくいので、なんとか近くに行って探し出してください。
まとめ
クレオとフィガロは、いわば姉と弟というような関係です。ただ、元から仲が良いというわけではなかったではないみたいです。そして、仲良くなったきっかけはスピンオフ作品『フィガロとクレオ』で詳しく知ることができます。
ネコが魚にたしなめられる、よくよく考えればかなり斬新なシーンです。
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