『眠れる森の美女』のヴィランズ・マレフィセントの一番の手下ともいえる「カラス」。実は、複数存在することが判明しています。
当記事では、マレフィセントの手下の「カラス」について詳しく解説しています。オリジナルのカラスはもちろん、その他2種類のカラスの手下についても紹介しているので、気になる方はどうぞ寄ってってください。
マレフィセントの右腕「ディアブロ」
「ディアブロ」は、大きな黄色いくちばしが特徴的なカラスのキャラクター。スクリーンデビュー作となる『眠れる森の美女』(1959)では、マレフィセントのペットとして登場します。マレフィセントが特に信頼を寄せる忠実な手下でもあり、頭の回転が速い“ずる賢いカラス”という表現がぴったりなキャラクターです。
作中では、オーロラの居場所を見つける、城から脱走しようとするフィリップ王子を発見するなどディアブロは重要な役どころを担っています。ある意味、ディアブロがいたからこそ物語が成立ともいえるでしょう。ちなみに最後は石になってしまい、その後は不明。
また、媒体によっては、「ディアバル」やカラスの意を示す「レイヴン」といった名前表記をされることもあります。
映画『マレフィセント』ではカラスからイケメンに!
『眠れる森の美女』のリメイク作となる『マレフィセント』(2014)は、マレフィセント視点で描かれた実写映画です。そして、その『マレフィセント』にも「ディアバル」と名前表記がやや異なるものの、オリジナル同様にカラスの手下が登場しています。
見た目と性格が違う
ディアバルが“人間”になるという点は、オリジナルと大きく異なります。しかも、かなりのイケメンです。具体的には、ディアバルが命の危機にさらされている最中、偶然見かけたマレフィセントが人になる魔法をディアバルにかけて救い、そのまま行動を共にするといった経緯で描かれています。
ただ、ディアバルも作中ずっと人間というわけでなく、偵察などでカラスになって活動するシーンも多く見受けられます。また、オオカミやドラゴンになるシーンも。
性格もオリジナルとは少々異なります。確かに“デキる”部下には違いはないのですが、マレフィセントのいうことをただ聞くばかりというわけではなく、自分の考えをもって意見することも珍しくありません。加えて誠実さと受け取れる部分ものぞかせます。ようは心もイケメンだということです。
結論、『マレフィセント』のカラスはイケメン。
「ディアバル」を演じた俳優
『マレフィセント』で、ディアバルを見事に演じきったのは、イギリス出身の俳優「サム・ライリー」。身長185㎝あるスタイル抜群のイケメンです。筆者は、作品を見て特に“目”が印象に残っています。
俳優に専念する前は、バンド「10,000 Things」のボーカル活動を行っていたライリーは、2007年に出演した『コントロール』では映画賞新人賞を受賞。それが彼の契機となり、これ以降立て続けに映画出演を果たしm2014年には『マレフィセント』のディアバル役を射止めています。
また、プライベートでは2009年に女優アレクサンドラ・マリア・ララと結婚しています。2014年には男児が誕生し、現在は父としての顔ものぞかせています。
ディアバルの注目シーン
ディアバルに関しては、筆者は特に3つのシーンが気になりました。
まず、マレフィセントが捕まったディアバルを助けようと魔法にかけて、カラスから人間になるシーンでは、思わず見入ってしまいました。
次にカラスの姿で赤ちゃんのオーロラに花の蜜を吸わし、足でゆりかごを揺らしてあやすシーンは、見ていて何とも微笑ましいです。オリジナルのディアブロでは絶対にありえない行動です。
そして、最後はドラゴンになるシーンです。CGありきともいえる場面ですが、まるで本物のドラゴンそのものに見えるCG技術はひとえに“凄い”の1言です。
他にもおっ!となるシーンがいくつもあるので、気になる方はぜひ本編をご覧ください。
TDSのハロウィンにはオリジナル手下カラスが登場!
2015年より実施されている東京ディズニーシーのハロウィン限定イベント「ヴィランズ・ハロウィーン・パーティー」には、歴代ヴィランズの手下たちが一堂に会し、手下が皆オリジナルキャラクターという点がイベント最大の見どころです。そして、『眠れる森の美女』からは、「マルフィ」というマレフィセントの手下が登場します。
「マルフィ」は、“魔法でカラスから人間になった”と、『マレフィセント』のディアバルとはよく似た設定のキャラクターです。ですが、黒と紫を基調とするシルクハットとタキシードを身に着け、性格がナルシストな点など、ところどころで違いが見受けられます。手鏡を常に携帯しており、のぞき込むこともしばしば。ただ、イケメンという点は一緒。
また、自他ともに認める“神対応”といわれるサービス精神旺盛なファンサービスを行うことでも有名です。
遊び心の多いキャラクターなので、同じカラスのキャラクターでも随分と違いがあるもんだなと思わずにはいられないでしょう。
まとめ
マレフィセントの手下のカラスと一言にいっても、オリジナル版の「ディアブロ」、リメイク作の「ディアバル」、そしてTDSに登場する「マルフィ」と3つも存在することが分かります。「ディアブロ」と
「ディアバル」は、事実上の同キャラですが、見た目や性格を考えるとほとんど別キャラです。
少しややこしいですが、「ディアバル」と「マルフィ」は“イケメン”と覚えましょう。
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