『美女と野獣』(1991)といえば、ポット夫人で歌う「Beauty and the Beast」。その日本語版と英語版とでは、大きく歌詞が異なることが判明しています。
当記事では、「Beauty and the Beast」の日本語版と英語版の歌詞を比較し、その違いについて筆者なりの見解を示しています。気になる方はどうぞ寄ってってください!
ポット夫人の曲といえば「Beauty and the Beast」
作中において、ポット夫人が歌う曲はいくつか存在しますが、その中で唯一ポット夫人がソロで歌いかつ、『美女と野獣』のテーマ曲とのなっているのが、「Beauty and the Beast」。
第64回アカデミー賞歌曲賞にも輝いており、まさにディズニーを代表する名曲です。
作中では、ベルと野獣のダンスシーンで歌われています。
歌手は、日本語版ではポプラ、英語版だとアンジェラ・ランズベリーが歌っており、さらにエンドロールでは、セリーヌ・ディオンとピーボ・ブライソンのデュエットが披露されています。
『美女と野獣』の日本語版・英語版の歌詞
何はともあれ、まずは劇中でポット夫人が歌う、「Beauty and the Beast」の日本語版と英語版の歌詞それぞれを見てみましょう!
日本語版
すばらしい ものがたりおずおずとふれあうわ 指と指
ほんの少し、少しずつ 優しさがひらいていく 愛の扉
真実はただひとつ 幸せは隠せない 誰の目にも
なつかしい歌のように 凍りつく季節さえ 変えながら
ほんの少し、すこしずつ
やさしさがひらいてく 愛の扉
やさしさがひらいてく 愛の扉
英語版
Tale as old as time True as it can be
おとぎ話が いま蘇るBarely even friends Then somebody bends Unexpectedly
不似合いな者同士がいつか近づく 思いがけずJust a little change Small, to say the least
小さな変化 どちらもぎこちないけれどBoth a little scared Neither one prepared Beauty and the beast
とまどう2人は美女と野獣Ever just the same Ever a surprise
恋はいつも同じ 驚きのように来るEver as before Ever just as sure As the sun will rise
恋は昔も今も繰り返される 太陽が昇るように
Tale as old as time Tune as old as song
おとぎ話のように 昔の歌のようにBittersweet and strange Finding you can change
甘酸っぱく心に生まれるLearning you were wrong
怖さは消えてCertain as the sun
昔から変わらないRising in the east Tale as old as time
太陽が東から昇るのと同じようにSong as old as rhyme Beauty and the beast.
昔の歌をなぞる 美女と野獣Tale as old as time Song as old as rhyme
おとぎ話のように 昔の歌のようにBeauty and the beast.
美女と野獣
なお、今回の訳は『美女と野獣』のDVDの日本語と英語の字幕からの引用となります。
ご覧のように英語版の直訳した歌詞と日本語の歌詞とでは、ほぼ別物だということが分かります。
「おずおずとふれあうわ 指と指」、「やさしさがひらいてく 愛の扉」といった、日本語版だと強烈に頭に残ったフレーズも、英語版にはどこにあるやねん!といった調子です。
ちなみに昆夏美と山崎育三郎がデュエットで歌う実写版だとまた日本語吹替版の歌詞は異なります。
気になる方は、「歌ネット」などのサイトが参考になります。
日本語版と英語との比較
いわずもがな日本語版と英語版ともにベルと野獣との“恋”を歌っている点は共通しています。
ですが、日本語版では「やさしさがひらいてく 愛の扉」と「愛」と、はっきりとした恋に関するフレーズが見受けられるのに対し、英語版の原文だと恋(love)の文字は一切見受けられません。
ここから、日本語版の方がより直接的に「恋」を歌っており、英語版はそれとなくほのめかすように「恋」を歌っているとも見て取れるでしょう。
はっきり恋を述べず、それとなくほのめかして歌うのは、むしろ日本人にも共感する部分が多いはず。日本語版は、分かりやすくするためにあえて行った訳ともいえるかもしれません。
まとめ
ポット夫人の歌う『Beauty and the Beast』は、日本語版と英語版とで歌詞が異なるのは、今回の比較で一目瞭然!
筆者はやはり日本語版の方が馴染み深いですが、英語版はその発音ゆえか、より綺麗に聞えるような気がします。まあ、どちらを聞いても感動するには違いありません!
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