ミゲルの相棒犬として登場する「ダンテ」。一見するとただの間抜けな犬にしか見えませんが、死者の国では何気に大活躍する、魅力溢れるキャラクターです。
当記事では、ダンテがなぜ死者の国へ行けたのかその理由や、元ネタになった“犬”などについて詳しく解説しています。ダンテについて詳しく知りたい方は、どうぞ寄ってってください。
ミゲルの相棒犬「ダンテ」
『リメンバー・ミー』(2017)がスクリーンデビューとなる「ダンテ」は、普段はミゲルのペットとして暮らす黒い犬。毛がなく、常に出している長い“舌”は、自らの鼻に巻き付けることができます。元々は野良犬。
作中では、ダンテはミゲルとともに「死者の国」へ辿り着き、ミゲルのよき相棒として活躍します。死者の国でもほぼ普段通りですが、ミゲルの窮地を救う重要な役どころを担っている点には注目です。
また、ダンテという名前は、ミゲルが映画でデラクルスが乗っていた馬「ダンテ」にちなんでつけたもの。大元の由来は、「ダンテ・アリギエーリ」の小説『神曲』の主人公「ダンテ」。
死者の国で「アレブリヘ」に
ダンテは、死者の国で言われたミゲルの一言「お前は魂のガイドだぞ」がきっかけとなって「アレブリヘ」へと変貌します。「アレブリヘ」は、人間の魂を導く「魂のガイド」のことで、死者の国に住む案内役みたいなものです。
アレブリヘになったダンテは、パッチワーク風の色鮮やかな見た目へと変化し、さらに小さな羽も生えて空を飛べるようになります。また、エンディングあたりで、生者の国と死者の国を行き来し、生者の国では元の黒い犬の姿に戻っているダンテが確認できます。
また、ダンテがなぜ「アリブリヘ」になったかについては、ミゲルの一言がきっかけだったこと以外は明かされていません。
ダンテはなぜ死者の国へ?
ダンテが死者の国へ辿り着ついた理由はいたってシンプル、ダンテもまたミゲルと同様にお供え物を盗んでしまったからです。
そもそもなぜミゲルが死者の国へと辿り着りついたのかいうと、「死者の日」にお供え物を盗もうとして“呪い”にかかったことが原因です。ミゲルは、まつられていたギターを奪おうとし、それを触れた瞬間呪い死者の国へと舞い込んでしまいます。原因についてもその後すぐ知ることになります。
そしてダンテも、実はミゲルがギターを奪う前に行きつく墓地のシーンで、お供え物を盗んでいます。ダンテはミゲルを追って墓地へとやってくるのですが、それを邪魔に感じたミゲルは、墓に供えられていた“肉”を投げ、ダンテは追って盗みに…、いや食べにいっています。
ですからもし、ミゲルがお供え物ではなく別の何かで気を惹こうとしていたら、ダンテが死者の国へ辿り着くことはなかったでしょう。
気になる方はもう1度そのシーンを確認してみてください。聞いてからだとすぐ分かります。
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元ネタは「ショロ犬」
ダンテのモチーフは、アステカ時代(1428~1521)には既に存在していたとされるメキシコの犬「メキシカン・ヘアレス・ドッグ(ショロイッツクゥイントリ)」。通称「ショロ犬」とも呼ばれます。ダンテと同様に毛がなく、歯が抜け落ち常に舌を出しているのもショロ犬の特徴です。
ショロ犬は、死者の案内役としてアステカ神話にも登場する神聖な動物です。作中でいうところの「アレブリヘ」に相当することにすぐ気づくはず。
また、毛がなく熱を放つことから、湯たんぽなど医療目的で使われることもります。まさに万能犬!
まとめ
ダンテは、作中でも何気にミゲルとヘクターを引き合わせる重要なキャラクターです。筆者は、見れば見るほど味があるキャラクターだと思っていて、じわじわその魅力にはまった口です。
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