ディズニー映画『ムーラン』は、ある話をもとに誕生した作品です。その話には、主人公ムーランのモデルも登場します。
また、当記事では、ムーランのモデルが果たして実話か否かについても解説していますので気になる方はどうぞ寄ってってください!
『ムーラン』のモデルは「花木蘭」
古代中国を舞台とする『ムーラン』(1998)は、「花木蘭」という中国の京劇を元に誕生した作品で、中国においては、非常によく知られた話の1つです。
京劇とは、戯曲の一種であり、日本でいうところの歌舞伎のようなもの。
そして、「花木蘭」は、ズバリ物語の主人公「花木蘭(ファ・ムーラン)」を指しており、主人公ムーランのモデルとなった人物なのは言うまでありません。ファ・ムーランという名前も、花木蘭を中国語で発音したものです。
また、京劇の父の代わりに木蘭が男装して戦地へ向かうといった話の内容も、『ムーラン』がこの京劇を題材としていることは言わずもがな。その後に花木蘭は、女武将として戦地で活躍し、最終的に英雄となる点も『ムーラン』と一致します。
「花木蘭」は中国で馴染み深い
「花木蘭」を題材とする映画は、何もディズニーだけではありません。
中国では、ディズニーの『ムーラン』が誕生する以前より、「花木蘭」の映画が既にいくつか発表しています。また、近年においては、テレビドラマとしても何度か放映しています。
中国にとって「花木蘭」は、昔から慣れ親しまれる馴染み深い話だということが、ここからも読み取れます。
「花木蘭」は実話?
『ムーラン』は、「花木蘭」という中国古来より伝わる京劇を元にした作品ですが、「花木蘭」が実話かどうかは、正直な話、はっきりしないというのが本当のところのようです。
そもそも「花木蘭」がいつ成立したのかもはっきりしておらず、『古今楽録』に収録された『木蘭辞』(唐代?)という叙事詩が、現存する最も古い「花木蘭」だと言われています。
そして、この「花木蘭」が、実話なのかどうかについては、現状、その歴史的資料が乏しいゆえにはっきりしないの実際のところ。事実かもしれませんし、創作の可能性も否定できません。
なんとも歯切れ悪い答えですが、これはもう仕方がないです。
ただ、当時の中国において、女性を英雄とする話が存在し、かつそれが現在まで伝わっているという点は、非常に意義深く、歴史的価値ある話ということに疑いの余地はありません。
まとめ
『ムーラン』は、「花木蘭」という古来中国より存在する京劇をモデルとする作品です。
また、かねてより中国では、「花木蘭」を題材とする映画が既にいくつか制作されている点も見逃せません。近年においても、テレビドラマとして制作されており、中国では非常に馴染み深い話であることが伺えます。
ただ、「花木蘭」が実話かどうかは、その歴史的資料が乏しいゆえにはっきりしていません。今後の研究の報告を待つのみです!
ちなみに『ムーラン』には、『ムーラン2』という続編もあるので興味のある方はそちらもぜひ!
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