最近、巷で話題のオズワルド。さて、ミッキーとはどのような関係のキャラクターなのか? 実はそこには意外な関係が隠されています。
当記事では、オズワルドとミッキー誕生の経緯を踏まえながら、それらのキャラクターの関係について詳しく解説しています。また、オズワルドとミッキーの共演作から両者の関係がより浮き彫りになったので、気になる方はどうぞ寄ってってください!
オズワルドはミッキーの原型
オズワルドは、ミッキーの原型、いわばプロトタイプといえます。
それというのも、ミッキー・マウスはオズワルドを元に誕生したキャラクター。オズワルドが先で、ミッキーは後に登場したキャラクターです。ですから、よくオズワルドがミッキーに似ているとの声を聞きますが、それはむしろ逆といえます。
ではなぜ、オズワルドの後にミッキーが誕生したのか?そこには並々ならぬ事情が存在します。
ミッキー誕生秘話
かのウォルトディズニーは当初、自身の会社でオリジナルのキャラクターを主役としたアニメを制作しようと企てます。そこで誕生したのがオズワルドです。
ちなみにオズワルドのデザインそのものは、アブ・アイワークスという天才アニメーターが描いたものです。
その後、オズワルドは1927年に公開された『トロリー・トラブルズ』 を先駆けにシリーズものとして大ヒットし、全26作品を残しています。
ですが、ここで大きな問題が発生します。なんとウォルトが前年に交わした契約書に、「オズワルドの全権は配給先であるチャールズ・ミンツおよびユニバーサル・ピクチャーズにある」との記載がなされていたのです。これにより、オズワルドはウォルトの元を離れることになってしまいます。
当然この事態にはひどく落胆したウォルトでしたが、オズワルド以上のキャラクターを誕生させてやる!と、それまで以上に俄然やる気になり、また新たなキャラクターを作ろうとします。
そして、ウォルトは再度アブ・アイワークスにキャラクターのデザインを頼み、そこで誕生したのがオズワルドの耳と尻尾以外は全て同じ、そう我らがミッキー・マウスだったのです。
ちなみにミッキーのデザインはアブ・アイワークスが手掛けたことからファンの間ではもっぱら、アブ・アイワークスこそがミッキーの真の生みの親ともいわれています。
長年の時を経て遂に復活!
ミッキー誕生以降、ディズニーが栄華を極めることになったのは周知の通りですが、全ての権利をはく奪されたオズワルドは、実に60年近くもの間、スクリーンの舞台から姿を消してしまいます。
一応、権利がウォルター・ランツ移ったしばらくの間はオズワルドの制作がなされていましたが、「ウッディ・ウッドペッカー」や「アンディ・パンダ」などの登場により、1943年の作品を最後にその姿を完全に消しています。
そして、2006年になる頃、オズワルドの権利が実に78年の時を経て再びディズニーの元へと戻ります。
この時、ディズニー傘下のTV局ABCにいたアメフトの人気解説者アル・マイケルズを、他局のNBCが強引に引き抜きしようとし、その見返りとしてNBCがオズワルドの権利をディズニー与えています。
なぜオズワルドの権利がNBCにあるのか?などの詳細については、以下のブログの記事等が参考になるので、気になる方はどうぞ。
記事:ふとんのなかから(しあわせウサギのオズワルドとアメフトの関係)
TVゲームでミッキーとオズワルドが夢の共演!その関係の答えも!?
オズワルドがディズニーに返還された後、オズワルドは徐々にディズニー作品へと登場し始めます。
特に2010年に発売されたTVゲーム『ディズニー エピックミッキー 〜ミッキーマウスと魔法の筆〜』(Wii)では、ミッキーとオズワルドとの夢の共演を果たしています。
ゲーム内では、自分に取って代わるように人気者になったミッキーに対し、オズワルドは嫉妬しているといったかたちで登場します。いわば敵対関係。
ですが、最終的には互いを認め合うことになり、無事和解。続編『ディズニー エピックミッキー2:二つの力』(2012、Wii)にも登場し、こちらはプレイヤーが操作することも可能です。
ここから、筆者が思うにミッキーとオズワルドの関係は、仲の良い友達というよりも、ライバル関係といった方がより適切といえるでしょう。
これを皮切りに、今後もオズワルドとミッキーの共演作が披露されていくことに期待しましょう!
まとめ
オズワルドはミッキーの原型となったキャラクターで、その権利がはく奪されたことで誕生したのがミッキー・マウスです。オズワルドが先でミッキーが後です。
また、オズワルドがディズニーの元へと戻ってきた後に登場したゲーム『ディズニー エピックミッキー 〜ミッキーマウスと魔法の筆〜』では、最初はミッキーとオズワルドは敵対関係しています。その後は、互いに認め合うようになりますが、そこは友達というよりもライバル関係としたほうがしっくりくるかも。
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