オープニングのロゴでお馴染みピクサーのライトスタンド。全てはここが始まりです。
実は、ライトスタンドがキャラクターとして登場する作品が存在し、れっきとした名前があります。それどころか、ピクサーにとっては非常に重要な作品かつキャラクターです。
ライトスタンドの作品、名前、さらにモデルなどが気になる方、どうぞ寄ってってください!ピクサーの伝説の幕開けはこのライトスタンドから!
初登場は短編作品『ルクソーJr.』
ピクサーのライトスタンドは、「ルクソー(Luxo)」とその子供「ルクソーJr.」というれっきとした名前がつけられており、短編作品『ルクソーJr.』(1986)こそが、その2キャラクターの記念すべきデビュー作品となります。
ちなみに、オープニングのロゴで登場しているのは、ルクソーJr.のほう。
『ルクソーJr.』は、ご存知ジョン・ラセターがピクサーとして初めて監督を務めた作品であり、かつ初めてアカデミー賞にノミネートされた作品。そういった意味では、今日におけるピクサーの礎を築いた作品といえます。
そして、1995年にはピクサー初の長編となる『トイ・ストーリー』(1995)にて、初めてオープニングのロゴとして使用されるようになります。
現在だと『ルクソーJr.』は、ピクサーの短編作品を集めた『ピクサー・ショート・フィルム&ピクサー・ストーリー 完全保存版』(2008)にて視聴可能です。
Pixerのちょうど「i」の代わりとして登場するお馴染みのシーンはもはや誰もが知るところ。ルクソーあってのピクサーといっても決して言い過ぎではありません。
ライトスタンドの親子
『ルクソーJr.』は、大きなライトスタンド「ルクソー」とその子供となる「ルクソーJr.」の親子との戯れを描いた作品です。
また、ピクサーボールが初めて登場した作品ともなります。
作品そのものは、ルクソーJr.がピクサーボールで遊んでいるのをルクソーが見守るといったシンプルなものですが、ライトスタンドがまるで生き物のように動く様は、多くの人々に衝撃を与え、その後のCG業界に多大な影響を及ぼしています。
制作秘話として、特にライトスタンドのコードの動きには手を焼いたとのことです。いわれてみれば、あの動きを再現するのはかなり難しそう。
モデルは職場のライトスタンド
ルクソーのモデルは職場にあったライトスタンド。
ルクソーJr.にいたっては、当時赤ん坊だったトム・ポーターの息子から着想を得たと、後にジョン・ラセターが語っています。
筆者が確認したところ、ライトスタンドは別段変わったものでなく、そこらでよく見かけるものです。ただ、ルクソーとは異なり、モデルのライトスタンドは黒でした。身近にあるものをキャラクターにするところがなんともピクサーらしいです。
まとめ
ピクサーのライトスタンドのデビュー作は『ルクソーJr.』は、その後のピクサーの方向性を決定づけた作品です。そして、その経緯から、オープニングでルクソーが使われる理由は十分すぎるくらい納得するはずです。
まあ、筆者はこういった経緯が知っても知らなくても、ルクソーがかわいいのには変わりありませんが。
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