『シュガー・ラッシュ』において、頻繁に耳にする言葉「ターボ」。もっぱら「ターボする」とも用いられ、ゲームの世界では、許されざる行為として受け止められています。さらにその由来は、ある事件が大きく関係しています。
「ターボ」の意味
ディズニー映画『シュガー・ラッシュ』(2012)における「ターボ」とは、あるゲームのキャラクターが別のゲームへと移り、そのゲームもろとも故障させてしまうといった意味をもつ一種の隠語です。作中ではもっぱら「ターボする」と使われています。
また、ラルフなどの古参のみが知る言葉でもあり、比較的新しいゲームのキャラクターだと、ターボの意味を知らないことも珍しくありません。
作中最初にターボと発言したのは、悪役の会に登場していた「ベガ」です。「悪役を辞めたい」といったラルフに「まさかターボするつもりじゃないだろうな?」と投げかけています。他だと、カルホーン軍曹に同行しているフィックスが他のゲームに移ったラルクに対して「まさかターボするなんて」との旨を聞くことができます。
ゲームの世界にとってターボは、まさに「禁断」の行為です。ターボというフレーズが出るたびにキャラクターたちが過剰反応するのも、ターボにこうした意味があったからです。
「ターボ」の由来
そもそもなぜ「ターボ」という言葉ができたのか、その由来について詳しく説明します。
元々はキャラの名前
元をたどるとターボというのは、レースゲーム『ターボタイム』に登場していたキャラクター「ターボ」にいきつきます。
『ターボタイム』は、ゲームセンターオープン時にあったゲームの中で、特に人気の高かったゲームです。そしてゲームの中で主人公だったターボは、赤のラインや文字の入った白のヘルメットと服を着用し、赤いカートで颯爽と駆け抜けます。その見た目が、少し怖いとの意見も…。
ターボの性格に関しては、フィックス曰く「とにかく目立ちたがり屋」。さらにレース中に「ターボタスティック」というのが口癖です。
ある事件がきっかけ
ターボが作中における意味合いで使われるようになったのは、ある事件が関係しています。
ある日、ゲームセンターに『ロードブラスターズ』という新作のレースゲームが登場します。そして、子供たちは皆その新型ゲームに飛びつき、『ターボタイム』の人気は瞬く間に下火に。
そこで嫉妬に狂ったターボは、なんと『ロードブラスターズ』に移り、自身もレースのキャラクターとして参戦。ですが、当然これは故障と見なされてしまい、結局『ロードブラスターズ』と『ターボタイム』もろとも廃棄といった結末を迎えてしまいます。
ターボの身勝手が招いた事件とも言い換えられます。
そして、その事件でターボのとった行動が、そのままターボという隠語として用いられるようになったというわけです。
まとめ
ターボは元々ゲームのキャラクターの名前で、そのキャラクターが起こした事件が由来になっています。ターボすることは、ゲームの世界では禁忌を犯すことに等しい行為です。
さらにいえば、ターボは物語の核心に触れる言葉で、意外な事実が隠されています。気になる方は、ぜひ本編を!
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