アラジン三部作の完結編『アラジン完結編 盗賊王の伝説』には、これまで謎に包まれていたアラジンの父が登場します!その名も「カシーム」!なんと40人もの盗賊を束ねる“盗賊の王”です。

当記事では、アラジンの父親「カシーム」について詳しく解説しています。アラジンたちを去った理由や、狙う宝物、さらには原作との違いなど、カシームについて余すことなく取り上げています。気になる方は、どうぞ寄ってってください。

当記事では一部ネタバレを含みます。

盗賊の王「カシーム」

(C)1996Disney.All Rights Reserves.

「カシーム」は、『アラジン完結編 盗賊王の伝説』(1996)にスクリーンデビューしたアラジンの父親。『アラジン完結編 盗賊王の伝説』は、文字通りアラジン3部作の完結にあたるビデオ作品です。

作中では、40人に及ぶ盗賊たちを束ねる“盗賊の王”として、冒頭のアラジンとジャスミンの結婚式で初めてその姿を披露します。ただ、カシームがアラジンの父親だと判明するのはその後。

性格に関しては、アラジン同様に無暗に人を傷つけるのをためらう一方で、アラジンに部下のサルークとの殺し合いの決闘をけしかけるなど、盗賊らしい一面もたびたびのぞかせます。カシームはあくまで“盗賊”、お尋ね者です。また、盗賊の王だけあって、リーダーシップは抜群で、部下からの信頼は絶大です。

声優は、英語版はジョン・リス=デイヴィス(歌はマーウィン・フォアード)、日本語吹替版は池田勝。

アラジンのもとを去った理由

カシームは、貧乏から抜け出して家族を幸せにしたいという一心で財宝探しに明け暮れた過去を持ちます。ですが、何年経っても成果はなし。結局、妻には愛想つかれてしまい、アラジンと一緒にカシームのもとを去ってしまいます。

つまり、正確にはカシームがアラジンたちの元を去ったのではなく、妻の方から去っていったというわけです。カシーム自身はその後も妻のことを思い続け、「妻を取り戻すためには何でもしただろう」と述べています。

世間一般でいうところの「駄目亭主」といったところでしょうか。自分のことばかりでなく、もう少し妻に対して思いやりを持ったほうがよかったかもしれません。

また、貧乏から抜け出したい言う点においては、かつてのアラジンと全く同じといえ、親子であることをつくづく感じさせます。


狙う宝物とは?

作中、カシームは「ミダスの手」という宝物を狙っています。ジャスミンとアラジンの結婚式を襲ったのも、元々はこの宝物が目的。

「ミダスの手」は、触れたもの全てを“黄金”いわゆる“金”に変えるという伝説の宝物です。ただし、その効果は人体にも及ぶので取り扱いには十分な注意が必要となります。

最後はイアーゴが相棒に

物語ラスト、イアーゴはアラジンたちの元を去り、カシームの旅のお供として相棒になります。

そのシーンでは、ちょうど馬にのるカシームにひっそりとついていくイアーゴの姿が確認でき、本人は「ハードボイルドな生き方がしたい」とのこと。あと、カシームのことを「すんごくいい悪人」と称しています。

元々ジャファーと一緒にいたことを考えると、アラジンよりもカシームと行動をともにする方が性にあっているのでしょう。ただ、悪事はほどほどに。


原作との違いは?

『アラジン』の原作『アラビアンナイト(千夜一夜物語とも)』にも、アラジンの父親は「仕立屋」として登場します。ですから、原作だとアラジンは元々仕立屋の息子となるわけです。

ただし、アラジンの父親は登場直後、病が原因ですぐ亡くなってしまい、出番は非常に少ないです。逆に母親はガッツリに登場して、大いに活躍します。

ちなみに40人の盗賊というのは『アリババと40人の盗賊』が元ネタ。

その他、原作との違いについて気になる方は、以下記事をご覧ください。

記事:【アラジン】原作版とディズニー版との6つの違い

まとめ

補足として、劇団四季の『アラジン』にも「カシーム」が登場します。が、こちらのカシームはアラジンの友達。カシーム違いで、決してアラジンの父親はではないので注意。ちなみに原作にもアラジンの悪友がチョイ役として登場します。


ぶん文太

彼女の影響を受けてディズニーに感化。いっそ記事にしてしまえと執筆中。スポーツ好きです。(大相撲、ボクシング、陸上など)。趣味は陸上(短距離)と相撲観戦。

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