『ファンタジア』に登場する「ほうき」のキャラクターをご存知ですか?東京ディズニーランドのアトラクション「フィルハー・マジック」で見かけるあのキャラクターです。
当記事では、その「ほうき」の登場作品や誕生の逸話などを詳しく説明しています。フィルハー・マジックに関することにも触れているので興味のある方はどうぞ寄ってってください。
『ファンタジア』でスクリーンデビュー
両手には水が汲まれた桶を持ち、穂の部分が足、まるで生きているかのような不思議な「ほうき」。その呼び名も特に決められているわけでないため、「ほうき」そのままの名前が定着しています。
「ほうき」のスクリーンデビューは、1940年に公開された『ファンタジア』。
『ファンタジア』は、短編アニメ8篇に合わせたクラシック曲が流れ、セリフがほとんどない芸術作品に近いです。近年においては、ディズニー最高傑作ともいわれ、世界初のステレオ音声作品としても名高いです。
ちなみに、よくミッキーがとんがった青い帽子と赤い服を身にまとった魔法使いの格好をしているのを見かけると思いますが、それも『ファンタジア』が由来です。
意外なほうきの誕生
『ファンタジア』で肝心の「ほうきが」登場するのは、3篇『魔法使いの弟子』という曲が流れるシーンです。作曲家は、ポール・デュカス。
冒頭では、ミッキーは曲名どおり魔法使いの弟子として登場し、「桶に水を汲む修行」を行っています。
その後、置きっぱなしにされた師匠(イェン・シッド)の魔法の帽子に気づいたミッキーは、その帽子をかぶって「ほうき」に魔法をかけてしまいます。
そしてこのとき誕生したのが、何を隠そう「ほうき」です。
つまり、ほうきはミッキーの修行を手伝う…、いやサボるために生まれたキャラクターだったのです。
ただほうきは、初めこそミッキーの思惑通り動いてくれますが、後々面倒をおこします。それに腹を立てたミッキーは斧でほうきを割るも、かえって数は増えてしまい面倒はさらに悪化。
最後は師匠によって事なきを得て、ミッキーは師匠に怒られて終わります。
1篇が10分程度と短く時間も取らないので、気になる方はちょっとした合間にぜひご覧ください。
ディズニーランドの「フィルハー・マジック」にも登場
「ほうき」は、東京ディズニーランドのアトラクション「ミッキーのフィルハー・マジック」に登場します。
むしろ、このアトラクションで初めてほうきの存在を知ったという場合の方が多いかもしれません。筆者もその一人。
フィルハー・マジックといえば、用意された3D眼鏡をかけて、画面から飛び出たような立体映像を楽しめるアトラクションです。途中では「香り」のする演出も。
ちなみにアトラクションは「ミッキー」の名がつくものの、メインはドナルドです。
ミッキーのコンサートが始まる途中、ドナルドが魔法の帽子をコッソリ奪おうとして、ごたごたに巻き込まれてしまうといった展開です。ん?どこかで聞き覚えのある展開の気が?
劇中では、これまでのディズニーキャラクターが総出演しており、「ほうき」もその中に含まれます。ファンタジア同様に水が汲まれた桶を両手に持ってたくさん出てきます。
ちなみに筆者は、きっと『美女と野獣』に登場していたキャラクターなんだろうな、と完全なる勘違いをしていました。(笑)
どうやら過去には、グリーティングのキャラクターとしてその姿を見せていたこともあるみたいです。
近年だと“ディズニー夏祭り2018”などのイベントで、もっぱらデコレーションで登場しています。
まとめ
ほうきは、当初ミッキーがサボるために誕生したことに少し複雑な気分になりました。(笑)まあ、ミッキーも昔と比べてかなり様変わりしています。筆者は少しちゃめっけあるほうが好きかも。
ただ、デビュー時のミッキーは過激そのもの。気になる方は記事「1928年はミッキーの生まれ年 当時のアニメをふりかえる」もどうぞ。
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