『アナと雪の女王』で悪いのは誰?
当記事では、『アナと雪の女王』のアナ、エルサ、そして両親の何が悪かったのかについて考察しています。物語を見て、アナが悪い!エルサが悪い!いや両親だ!と思われている方は、ぜひご覧ください。
アナが悪い?とにかくわがまま!
物語において、あれはアナが悪いとする意見は結構見受けられます。
例として、アナはわがまますぎ!姉の忠告無視。勝手に結婚て何様!?尻軽などなど結構痛烈に言われています。
実際、アナが考えもせずにハンス王子との結婚をエルサにいきなり申し立てたことは物語的にも問題となり、悪いと思われてしまうのも無理ありません。結局これが原因でエルサの魔法も知れ渡り、物語も大きく進展します。
そして、これはアナの性格的な問題に加え、ひとえに世間知らずだったことが原因に考えられます。アナは、もともと思ったことをはっきり述べ、積極的に行動に移すタイプですが、城の中でずっと生活してきたゆえに人との関わりはもちろん、人を見る目も養われていません。
ですから、アナがわがままに映るのはもちろん、過ちを犯してしまうのもむしろ当然なような気もします。
ただ、アナがエルサを嫌いになるようなことはなく、優しい人物であることにも変わりありあません。少なくとも“悪い”人でないことは確かです。
エルサが悪い?
エルサも悪い点としては、事情があるにせよアナと話し合おうとしなかった(これはアナが氷の城に来た時もいえること)、とにかく一目から離れる、勝手に脱走して山にこもるなどがあげられます。
また、一目から離れることをアナにまで強要したことは、まずかったと思います。ただ、仮にアナに自由を許したら、今度はエルサだけが孤独となってしまうという、かなり難しい問題になるのは間違いないです。正直筆者には答えが見つからないです。
そして結局は、ひとえにエルサに魔法の力が備わったことがほぼ全ての原因です。
それをいったらお終い!とも言われかねませんが、逆にエルサに魔法が備わっていなければ、性格の面でエルサに特に大きな問題はないといえます。人目を避けたのもあくまで魔法が原因、エルサの本質的な性格とは言い難いです。
ちなみにエルサになぜ魔法が備わっているのかは、続編『アナと雪の女王2』で判明します。
記事:【アナと雪の女王】エルサってどんな性格? 作品から見る5つの特徴
実は両親が元凶?
そもそもアナが世間知らずで、エルサがあそこまで一目を避けるようになった最大の原因は、2人の“両親”の他ありません。
アナとエルサの幼少期の例の事件がきっかけで、父親はエルサが魔法を抑えられるようになるまで、極力エルサを人目につかぬようにし、アナにも近づけないようします。また、アナもまたエルサと同様に一目につかぬようにし、アナとエルサともにいわば「隔離」されていたようなものです。
ただ、これもアナとエルサをひとえに守りたいという気持ちゆえで、実際、エルサに魔法があることを知ってすぐ敵視したウェーゼルトン公爵みたいなやつの存在を危惧したのでしょう。
その後は、追い打ちをかけるかのように突然の両親の死。両親がいなくなった後も、エルサが魔法をおさえられることはなく、2人の生活が変化することもありませんでした。
つまり、2人は社会からほぼ断絶された状態のまま成長していったわけです。アナが少し世間知らずなのも無理はないですし、エルサがあそこまで一目をさけるのも無理はありません。
このような経緯を考えると、根本の原因はやはり両親にあったように見て取れます。
まとめ
正直、物語で一番悪いのは両親のような気がします。方向性がよくなかったように思えます。
筆者的には、アナとエルサの話す機会を与えて、少なくともアナにはある年齢を迎えたら真実を教えておくべきだったんじゃないかと思います。まあ、物語も始まることなくそのまま終わりそうですが…。
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