ある意味メリー・ポピンズよりも謎の男「バート」。メリー・ポピンズとの仲が良く、その“関係”も大いに気になるところ。また、TDRのグリーティングキャラクターとして登場することも分かっています。当記事では、バートを演じた俳優についても詳しく解説しているので、気になる方はどうぞ寄ってってください!
“何でも屋”バート
バートは、何でも器用にこなす何でも屋。ディズニー映画『メリー・ポピンズ』(1964.8.29)では、冒頭、複数の楽器を1人で弾いて楽しませる大道芸人として登場したかと思えば、公園で美しい絵を描いてみせたり、時には煙突掃除屋として働き、気づけば凧売りをしているなど、かなり自由な生活を送っていることが伺えます。さらにダンスを得意とするのも彼の特徴。
性格は、明るく快活。時折みせる屈託のない笑顔が印象的です。さらにバートは、子供たちやその父親になどに貴重な助言を送るなど、思慮深い一面ものぞかせています。ただ遊びほうけているだけの“あんちゃん”というわけではなさそうです。
ちなみに小さい頃のバートは、本人曰く「人見知り」。メリー・ポピンズの「魔法の言葉」出会って明るく元気になったとのこと。
バート役は誰?
『メリー・ポピンズ』でバートを演じたのは、俳優のディック・ヴァン・ダイク(1925年生)です。
元々コメディやミュージカルの役柄には定評があった俳優で、『メリー・ポピンズ』出演以前にもブロードウェイ・ミュージカル「バイ・バイ・バーディー」でトニー賞を受賞しています。また、オファーもウォルト・ディズニー自らが出したほどの実力者です。そして、『メリー・ポピンズ』の出演を契機に、一躍スターダムにのし上がることに成功しています。
また、ディックは、バート以外にもある意外な人物を演じています。その意外な人物とは、銀行頭取のミスター・ドース・シニア!あの白髪でよぼよぼお爺さんです。筆者も最初見たとき全く気づきませんでした。さすが演技派。
この役を演じるまでのエピソードとして、ディックはウォルト・ディズニーに4000ドル(約50万円)を支払ったとディックは後に語っています。よっぽどの通ずるものを感じたのでしょう。
そして、続編『メリー・ポピンズ リターンズ』(2018)にも、なんと御年92歳を迎えたディックが出演を果たしています。役は、前作にも登場していたミスター・ドース・ジュニア。
ちなみに『メリー・ポピンズ リターンズ』のバート役は、リン=マヌエル・ミランダが演じています。作曲家・劇作家でもあるミランダは、近年ではディズニー映画『モアナと伝説の海』(2016)の作曲・歌を担当したことで有名です。
メリー・ポピンズとの関係
バートとメリー・ポピンズは非常に仲が良く、2人が過去に面識があったことは間違いありません。作中において、バートはメリー・ポピンズが魔法を使うことを知っていましたし、メリー・ポピンズもまたバートを旧来の仲のように語っています。
絵の世界の中で2人は、仲良く歩いてお茶をし、メリー・ポピンズはバートを「ダイヤモンドの原石のように輝きを秘めた人、どんなときでも威張らない気さくで心の広い人、安心できる白馬の騎士のよう」と歌にのせてベタ褒めしています。
このように一見すると「恋人」とも捉えられてもおかしくない両者ですが、あくまで「親友」あるいは「相棒」といった関係に留まります。それは公式でもはっきりしています。
これについて筆者も少し考えてみたのですが、おそらくバートは作中の子供たち同様、小さい頃に乳母のメリー・ポピンズに育てられたのではないかと判断します。だとすれば、2人があれほどまでに仲が良いのにもうなずけます。少なくとも、小さい頃にバートがメリー・ポピンズに出会って、一緒に過ごしていた時期がある程度あると考えるのが妥当でしょう。
さらに続編『メリー・ポピンズ リターンズ』(2018)では、メリー・ポピンズは魔法で“年を取らない”ことが判明しています。これを踏まえるに、メリー・ポピンズの年齢はバートよりもずっと年上であると推察されます。
よって、バートがメリー・ポピンズの関係は「親友」であり、バートにとっては「母親」に近しい存在なのでは?と筆者は結論付けます。どうでしょう?
バートはTDRのグリキャラ!
『メリー・ポピンズ』のバートは、東京ディズニーリゾートでグリーティングキャラクター(フリーグリーティング)として登場します!グリーティングでは、キャラクターとサインや写真を一緒に撮ることができます。
記事:【ディズニーリゾート】「グリーティング」とは何ぞや?意味や種類を完全網羅!楽しみ方や注意点なども
バートは、現在までに東京ディズニーランドでのみその姿が確認されています。
登場エリアは、エントランス、ワールドバザール、ファンタジーランドの3か所です。また、パレードでの目撃情報も。基本的にメリー・ポピンズと一緒に登場するため、登場エリアも全く同じになります。
作中でも披露したカラフルなタキシードを身に着けているので、遠目からでもすぐ気付きます!
まとめ
バートは、とにかく楽しい“ナイスガイ”です。見ているとこっちの気分も明るくなります。気分が落ち込んだ時は、『メリー・ポピンズ』を見るか東京ディズニーランドでグリしましょう!
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