ピノキオを騙す悪者コンビ「ファウルフェロー」&「ギデオン」。ピノキオが大変な思いをしたのも全てこのコンビのせいだといっても過言ではありません。それぞれの性格や特徴、さらにTDRのグリーティング情報もお届けしているので、興味のある方はどうぞ寄ってください!
ずる賢い赤キツネ「ファウルフェロー(正直ジョン)」
『ピノキオ』(1940)がスクリーンデビューとなる「J・ワシントン・ファウルフェロー」は、シルクハット、タイトな服、そしてステッキなど、いかにも紳士風な風貌をした赤ギツネです。ただ、よく見ると、シルクハットには穴が開いており、服もつぎはぎがいくつか見受けられます。
声優は、英語版はウォルター・キャトレット、日本語吹替は、三升家小勝(1958)、山田康雄(1983)、関時男(ポニー・バンダイ)の3人がこれまでに担当しています。
ファウルフェローは、相棒のギデオンとともに動物が擬人化したキャラクターが他に登場しないこともあって、作中でも際立った存在感を放っています。
自らを「正直ジョン(Honest John)」と称すも、性格はその真逆。自分の利益になるためなら、平気でうそをつき、他人を欺く典型的なキツネそのものです。また、頭の回転は早いのですが、教養は乏しく、文字はろくに読めません。
作中では、ピノキオを言葉巧みに騙して、仲介役として、人形座長ストロンボリや馬車屋コーチマンに売りつけています。
ちょっとまぬけなネコ「ギデオン」
ファウルフェローの相棒として登場する「ギデオン」は、袖の出たダルダルの服が印象的なネコのキャラクターです。同じくギデオンも『ピノキオ』がスクリーンデビュー作。
ギデオンは、ずる賢いファウルフェローとは真逆で、ちょっと間抜けでドジなキャラクターです。それゆえ茶目っ気たっぷりな行動がファンを惹きつけ魅了しています。筆者は、メモを取っているギデオンが、そのまま何もないところにペンを走らせるシーンが印象に残っています。ただ、ファウルフェロー同様に、酒とたばこはたしなみます。
また、ギデオンはファウルフェローと協力し、自身が糸を付けた操り人形となり、ストロンボリを騙そうとした過去をもちます。
実は当初はセリフが決まっていた?
ギデオンといえば、セリフが一切ないキャラクターとして有名ですが、実は『ピノキオ』が公開される前には、ちゃんとギデオンのセリフも用意されていたみたいです。
事実、ギデオン役のメル・ブランクは、セリフの録音も全て終えていたとのこと。
ですが、結局、ギデオンは喋らない設定となり、唯一しゃっくり音のみを使用することになったというわけです。さすがにこれはメル・ブランクが可哀想です…。
『ピノキオ』のDVDの音声解説には、この他にも作品に関する様々な話題が詳しく解説されています。
ピノキオ MovieNEX/Blu-ray Disc/VWAS-6486
TDRのグリーティングにも登場!
ファウルフェローとギデオンは、東京リゾートのグリーティングキャラクターとして登場します。さらに言えば、両者ともにフリーグリーティングキャラクターとして出会えます。フリーグリーティングは、キャラクターに写真やサインがお願いできます。
記事:【ディズニーリゾート】「グリーティング」とは何ぞや?意味や種類を完全網羅!楽しみ方や注意点なども
ファウルフェローとギデオンは、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーのいずれでも出会うことができ、目撃された場所も基本的に同じです。以下、出現エリアです。
東京ディズニーランド:エントランス(ワールドバザール)、ファンタジーランド
東京ディズニーシー:メディテレーニアンハーバー
また、フリーグリーティングとは別に、ショーなどでの目撃情報もあります。映画同様にコンビで登場することも珍しくないので、その際はぜひコンビで写真を撮ってもらいましょう!
まとめ
ファウルフェローとギデオンは、何だかんだでバランスの取れたよいコンビで、妙な絆さえ感じさせます。あと、作中、ピノキオを見たファウルフェローが、あまりの珍しさに驚いていますが、二足歩行のキツネとネコも十分に珍しいです。
ちなみに映画は、両者悪さに対する報いがなく、その後も不明ですが、原作『ピノッキオの冒険』(1883)に登場するキツネとネコは、それ相応の罰を受けています。2人の真似しないように!
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