『美女と野獣』のキーパーソンといえる魔女は、その人物像について知っておくことで、物語のより深い解釈が可能といえます。
当記事では、その魔女に関する5つの秘密について取り上げています。魔女の知られざる真実とは? 気になった方はどうぞ寄ってってください!
魔女が野獣に変えた理由とは?
これは映画を見た方だとよくご存知ですが、魔女が王子を野獣に変えた理由は、みすぼらしい姿に扮した魔女を突っぱねたことが原因です。
城に訪れた魔女は一晩泊めて欲しいと頼むも王子は頑なに拒否。そして、この態度に怒った魔女が王子を罰として野獣に変えたというわけです。
また、実写版だと魔女がまるで二人の関係を見守るようなかたちで登場します。
ここから、魔女は単に罰を与えるのではなく、自身もまた“真実の愛”を知りたくて王子に呪いをかけたとも推測できます。
原作の魔女
『美女と野獣』の原作だと魔女は、「仙女」として登場します。
さらにいえば原作はヴィルヌーヴ版とボーモン版の2種類に分けることができ、仙女の描写も微妙に異なります。
特にヴィルヌーヴ版では、仙女について細かな描写がなされています。仙女は元々王子の養育係だったのですが、その後に王子に結婚を申し出るも、それが断られて野獣にしたといったように、性格がかなり悪いことが伺えます。
その他にも魔女の妹がベルの母親などアニメ版では考えられないような設定も見受けられ、ディズニー版とは全くの別人物といえます。
野獣に与えたバラの意味
魔女は野獣から姿を消す際に渡した「バラ」は、花びらが全て散ってしまう前に自身が愛し愛してくれる人を見つけなければ2度と戻れないものとして、物語を象徴するアイテムです。
では、この魔女が渡したバラにはどのような意味が込められているのでしょうか?
実はバラの花はその本数に応じて意味も変わってきます。
そして、作中のように一輪のバラだと、
一目惚れ、運命の人、あなたしかいない
といった意味が込められています。まさにベルと野獣の関係を示すのにピッタリの言葉といえるでしょう。
ちなみに本数が増えると愛はさらに強調され、999本にものぼると「何度生まれ変わってもあなたを愛する」なんだとか。まさに究極の愛を示しています!
スピンオフ作では王子を野獣にするシーンが
『美女と野獣』のスピンオフ作『美女と野獣 ベルの素敵なプレゼント』(1997)では、野獣の回想シーンとして魔女が登場し、王子を野獣に変えるシーンが見られます。
このシーンでは、野獣に変わる前の生意気な王子の姿も見られるので、気になった方はぜひ1度ご覧あれ。当時の王子は本当に性格悪いです。
記事:美女と野獣のクリスマス作品「ベルの素敵なプレゼント」作品解説 感想・あらすじなど
実写版の魔女には「アガット」という名前が付けられた
『ハリーポッター』でお馴染みのエマ・ワトソン主演で大いになった実写版『美女と野獣』。
こちらだと魔女には「アガット」という名前がつけられており、アニメ版より活躍の場面が多いのが特徴です。
原作でもいえることですが、アニメ版よりも魔女のより細かな描写がなされており
記事:【美女と野獣】実写版魔女「アガット」の登場シーンや声優などについて
まとめ
原作だと魔女の正体が明らかになる一方で、ディズニー版だとスピンオフ作および実写版含め、謎の人物のままみたいです。
ただ、実写版とアニメ版とを照らし合わせ比較することで、魔女の輪郭がおぼろげながらもつかめなくもない気もします。
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